【糖尿病予防】菊芋に含まれるイヌリンの効果・効能の秘密

菊芋について

菊芋の主成分「イヌリン」。そのパワーの秘密に迫ります!!

イヌリンは、どうして糖尿病に効果があるのでしょう。
イヌリンがどうして糖尿病に効果あるのか・・・その前に日本人にとって糖尿病とは、どのような病気なのでしょう。
日本人において、糖尿病および糖尿病予備軍と呼ばれる人は、男女合わせて1000万人とも言われています。
(平成28年国民健康・栄養調査より)
つまり、日本人の8人に1人は、糖尿病の疑いがあるということです。
この糖尿病には、1型と2型の種類があり、インスリンがほとんど分泌されない1型、インスリンの分泌と作用の不足で起こる2型糖尿病があります。
肥満や運動不足などの不摂生な生活習慣が関わっている糖尿病は2型の糖尿病です。日本人の約90%はこの2型の糖尿病です。
2型の糖尿病は、規則正しい食生活と適度の運動さえしていれば、防ぐことができる病気です。
従って、2型糖尿病は「贅沢病」とも言われています。

■腸内フローラを整えることも大切です

人の大腸内には、約100兆個ほどの腸内細菌があり、それらをまとめて「腸内フローラ」と呼んでいます。
その腸内フローラの一部である善玉菌(ビフィズス菌)は、胃や小腸で消化されることなく運ばれてきた難消化性の植物繊維を餌として増えます。
それらを餌としたビフィズス菌は、プロピオ酸や酪酸などの短鎖脂肪酸を作ります。
この短鎖脂肪酸は、腸管ホルモンの「インクレチン」の分泌を促進します。
※インクレチンは糖尿病にとって、血糖値を下げる唯一のホルモンであり、とても重要な成分です。同時に血糖値を上げるホルモン「グルカゴン」を出すことを抑えてくれる一石二鳥の成分です。
短鎖脂肪酸は、循環する血液に乗って全身に運ばれ、2型糖尿病の原因ともなるインスリン抵抗性を改善してくれます。
これら一連の流が、いかに糖尿病に有効なのかがわかると思います。
イヌリンは、人間の消化管では分離ができない難消化性の水溶性植物繊維(水に溶けるのでドロドロになります)で大腸まで到達します。そこで、ビフィズス菌などの善玉菌の餌となり短鎖脂肪酸が作られやすい状況にします。
イヌリンは、水溶性食物繊維なので、消化・分解されずにドロドロになった状態で、体内を進む間に糖をからめとりながら進みます。
その後、大腸で善玉菌の餌となり腸内環境を整えていくのです。
最後は、からめとった余分な糖を体外へと排出してくれます。このことにより、糖の急激な上昇を抑制し、血糖値のコントロールに役立つ訳です。
イヌリンは、血糖値の数値を下げるだけでなく、同時に中性脂肪の減少、血中コレステロールの減少にも連動します。
多くの人は、まず最初に、便秘の解消を実感することでしょう。便秘が解消されることで、ダイエットにも貢献します。
食事の前にイヌリンを摂取しておくことで、より効果的に、糖尿病や、中性脂肪・コレステロールの数値の減少に効果を発揮します。
ポイント:イヌリンは、糖の吸収、抑制、善玉菌の増加、短鎖脂肪酸の生成により、食後血糖値上昇の抑制・整腸作用(腸内環境改善)・中性脂肪低下などの効果をもたらします。なので食前にイヌリンを摂取しておく事が重要です。

■腸内でイヌリンが短鎖脂肪酸に変化するってどういうこと

短鎖脂肪酸は、糖尿病改善について様々な働きをしてくれます。短鎖脂肪酸は、もともと体内にあるものではなく、腸内細菌(腸内フローラ)がイヌリンを食べて作り出す有機酸です。
乳酸菌やビフィズス菌、納豆菌などの腸に有益な菌のことを「バイオティクス」と言います。乳酸菌やビフィズス菌、納豆菌が成長するための餌のこと「プレバイオティクス」と言います。
プレバイオティクスという言葉は、ヨーグルトなどのパッケージにも書かれていることがあります。善玉菌を増やし悪玉菌を抑えます。
餌のイヌリンをエネルギー源に増えたビフィズス菌などの善玉菌は、増殖するこの過程の代謝物として「短鎖脂肪酸」を作り出します。
イヌリンは、大腸内のビフィズス菌などの善玉菌の餌となります
バイオティクスとプレバイオティクスとの組み合わせが、腸の働きを最大限に高めてくれます。
短鎖脂肪酸はインスリンの分泌を促進して血糖値、中性脂肪、コレステロールを下げたり、腸内環境を整えて便秘を改善してくれたりします。
糖尿病や肥満を撃退してくれる強い味方です。
※短鎖脂肪酸とは、「プロピオン酸」「酪酸」という物質の総称です。体を健康な状態にするための予防や改善などの働きに役立ちます。
菊芋はちょっと複雑で、糖が連なった多糖類であるにもかかわらず、人の消化器官では分解されず、大腸内の腸内細胞によって代謝されるため、難消化性成分の植物繊維として扱われます。

イヌリンは、体の中を巡り、体の内部を正常にしてくれる正義の味方なのです。

菊芋は、この「短鎖脂肪酸」を作り出すために必要な水溶性植物繊維「イヌリン」を最も多く含む植物(野菜)なのです。
短鎖脂肪酸をたくさん作り、維持するためにも菊芋を活用しましょう

糖尿病だけでなく慢性腎臓病にも効果あり!!

菊芋は、腎機能を高める働きもあります。
慢性腎機能は「改善しない」と言われていましたが、治療に加えて菊芋の活用で、改善できた人がいるようです
慢性腎臓病の患者数は、1300万人以上と推計され、今や糖尿病と並ぶ国民病とも言われています。
腎臓は、血液中の老廃物を取り除き、腎臓でろ過された老廃物は、尿と一緒に排出されます。
慢性腎臓病は、ひとつの病気ではなく、腎機能を低下させる病気の総称です。
糖尿病の患者さんには、血糖値の数値が高いことで、腎臓の機能が壊れ、老廃物などが排出されにくくなります。
血糖値が高い腎臓で老廃物がうまく排出できなくなり、この状態が悪化して腎不全を起こすと血液を濾過する人工透析が必要になります。
腎機能の状態はクレアチニンの数値を測ることで、ほぼ正確にわかります。
クレアチニンは、通常なら腎臓で濾過されて尿とともに排出されます。
つまり健康な人は、血液中にクレアチニンがたまることはありません。ところが腎機能が低下するとクレアチニンが血液中にたまってクレアチニン値が上がってしまうのです。
慢性腎臓病は、腎機能の低下や腎臓の障害が長期間に渡って続く病気で、まだ決定的な治療法は見つかっていません。
見つかっていないからこそ、菊芋を試していただきたいのです。
糖尿病性腎症の人が菊芋を食べて、クレアチニン値が改善し、人工透析も回避できた人がいます。
菊芋を摂取することでクレアチニン値の数値が下がった人がいます。
おそらくイヌリンの働きによると思われます。イヌリンは腸から体内に吸収されると、腎臓の糸球体を通過したあと体外へ排出されます。その際、イヌリンが糸球体のろ過機能を回復させ、腎臓の血液量を増やして、濾過率を上昇させるのではないかと推測されます。
実際、菊芋がどのように作用しているのかはっきりしていませんが、血糖値を下げるとともに、腎臓の機能を向上させることは、確かなようです。
慢性腎臓病が悪化する前に菊芋を食べ始めれば、人工透析を回避できる可能性はあると思います。
気をつけてほしいのが、菊芋を食べ続けて、血糖値が下がったからといって、菊芋を食べるのをやめないことです。
菊芋と食べることを辞めると血糖値やクレアチニンの数値はすぐに上がってきます。
なかなか下がらないクレアチニンの数値がやっと下がったのだから、二度と上がらないように菊芋は、食べ続けてください。
血糖値が下がったので、もう大丈夫、と安心してしまうのでしょう。
血糖値が下がったからといって糖尿病や慢性腎臓病が治ったわけではありません。ただ数値が下がったにすぎません。
油断して以前の食生活に戻れば、血糖値は再び上昇してしまうのです。
糖尿病になったとしても、血糖値をコントロールすることにより、健康な生活を送ることができます。
その血糖値をコントロールしてくれるのが菊芋なのです。
油断せず菊芋を食べ続けてください。
菊芋を食べ続けることが難しい人は、菊芋のサプリメントでもOKです。
菊芋には、糖尿病の予防、大腸がんの予防、アトピーの改善、ダイエット効果などの効果があるとされています。
菊芋サプリメントには、菊芋を丸ごと効果的に取り入れることができるというメリットがあります。。金の菊芋は、血糖値の上昇を抑える効果があるとされています。
菊芋サプリメントには、菊芋を丸ごと効果的に取り入れることができるというメリットがあります。
菊芋には、食べ過ぎによる副作用、キク科アレルギーの人は食べてはいけない、カビが生えやすいため保存に注意、アク抜きをすると栄養素が失われてしまうなどの注意点があります。

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