給料日前になると食事回数が減る私へ|ひとり暮らし女子が誰にも言えないお金の不安と向き合った夜

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    目次

    給料日前の冷蔵庫と、私が本当に空っぽだったもの

    給料日前のリアルな1日1食生活

    六月も後半に入りました。

    梅雨の晴れ間に差し込む夕方の光が、少しだけ夏の匂いを連れてくる季節です。

    スーパーの入口にはスイカが並び始めていて、コンビニには冷たいスイーツが増えてきました。

    そんな季節なのに、私の冷蔵庫は驚くほど静かでした。

    中にあるのは卵が二つ。

    開封済みの豆腐。

    そして賞味期限が近い納豆。

    給料日まで、あと一週間。

    財布の中には千円札が一枚だけ。

    その時の私は、本気で「どうやって生きよう」と考えていました。

    もちろん、事故や病気が原因ではありません。

    ただ単純に、後先を考えずお金を使った結果です。

    誰にも言えないけれど、30代になった今でも私はたまにこういう失敗をします。


    「たまにはいいよね」の積み重ねが怖かった

    最初は本当に小さなことでした。

    仕事を頑張ったからカフェに寄ろう。

    疲れたからデパコスを買おう。

    婚活で嫌なことがあったから美味しいランチを食べよう。

    頑張っている自分へのご褒美。

    SNSを開けば、

    「自己投資は大切」

    「我慢しすぎはよくない」

    そんな言葉が流れてきます。

    確かにその通りです。

    でも私は、その言葉を少し都合よく解釈していました。

    気づけば、

    3,000円のランチ。

    5,000円の美容液。

    2,000円の雑貨。

    1,500円のカフェ。

    「これくらいなら大丈夫」

    を何度も繰り返していたのです。

    お金を使う瞬間は幸せでした。

    でも、その幸せは長続きしません。

    数日後にはまた別の何かが欲しくなる。

    また別の癒しが必要になる。

    気づけば口座残高だけが静かに減っていました。

    そして月末。

    私は冷蔵庫の前で立ち尽くしていたのです。

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    1日1食になった一週間で見えた本音

    最初の二日は意外と平気でした。

    朝はコーヒー。

    昼は水。

    夜だけご飯。

    「ダイエットだと思えばいいか」

    そんな軽い気持ちもありました。

    でも三日目を過ぎる頃から違和感が出てきます。

    頭がぼんやりする。

    気持ちが沈む。

    些細なことでイライラする。

    そして何より、

    自分自身がみじめに感じるのです。

    本当は誰かに言いたかった。

    「お金がない」

    「今月やらかした」

    そう言いたかった。

    でも30代になると、そんなことを言えなくなります。

    周りは結婚したり、家を買ったり、投資を始めたりしています。

    みんなちゃんとして見える。

    だから余計に言えない。

    私は夜中にスマホを見ながら思いました。

    「私だけ取り残されているのかな」

    と。

    でも今振り返ると、その時に苦しかったのは空腹ではありませんでした。

    お金がないことでもありません。

    本当に苦しかったのは、

    失敗した自分を認められなかったことです。

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    お金がない時ほど、人は優しくなれなくなる

    給料日前の後半。

    私は驚くほど心が狭くなっていました。

    コンビニでスイーツを買う人を見て羨ましくなる。

    カフェで楽しそうに話す女性たちを見て嫉妬する。

    SNSで旅行写真を見ると落ち込む。

    そんな自分が嫌でした。

    でも今なら分かります。

    人は余裕がなくなると、

    世界を楽しむ力まで失うのです。

    お金は心そのものではありません。

    でも心の余白を作る道具ではあります。

    だから節約が大事なのではなく、

    自分の心を守るためにお金と付き合う必要があるのだと思います。

    私はその時初めて家計簿アプリを開きました。

    恐る恐る一ヶ月分を見返してみると、

    驚いたことに大きな無駄遣いはありませんでした。

    あるのは細かい支出ばかり。

    コンビニ。

    カフェ。

    ネット通販。

    サブスク。

    小さな「まあいいか」。

    それが積もり積もって今の私を作っていました。

    人生って不思議です。

    大きな失敗より、

    小さな習慣の方が未来を変えるのです。

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    給料日に起きた、予想外の出来事

    そして給料日当日。

    私は朝一番でATMへ向かいました。

    正直に言うと、

    残高が増えることだけを楽しみにしていました。

    これで好きなものが食べられる。

    これでまた自由になれる。

    そう思っていました。

    でも実際にお金が振り込まれた瞬間、

    私の中に湧いた感情は喜びではありませんでした。

    なぜか涙が出そうになったのです。

    理由は簡単でした。

    一週間の1日1食生活で、

    私は自分の本音に気づいてしまったからです。

    私が欲しかったのは高級ランチではありませんでした。

    デパコスでもありませんでした。

    本当に欲しかったのは、

    「私は大丈夫」

    と思える安心感だったのです。

    ずっと私は不安を買い物で埋めていました。

    婚活の不安。

    将来への不安。

    仕事への不安。

    孤独への不安。

    その穴をコスメやカフェで埋めようとしていました。

    でも穴は埋まりませんでした。

    なぜなら、

    本当に不足していたのはお金ではなく自己肯定感だったからです。

    給料日前のあの一週間。

    当時は人生最悪の時間だと思っていました。

    けれど今では少しだけ感謝しています。

    だって私はあの空っぽの冷蔵庫の前で、

    自分が本当に満たしたかったものを知ることができたのですから。

    だからもし今、

    この記事を読んでいるあなたが給料日前で苦しかったり、

    お金のことで落ち込んでいたりするなら、

    どうか自分を責めすぎないでください。

    私たちは時々失敗します。

    30代でも失敗します。

    40代でもきっと失敗します。

    でもその失敗の中にしか見えない景色があります。

    空っぽの財布はつらい。

    だけど、

    空っぽになったからこそ見つかる本音もある。

    私はそう信じています。

    今夜もまた、静かな深夜ラジオのように。

    誰にも見せていない心の声を、

    少しだけ自分自身に聞かせてあげてください。

    きっとそこに、

    本当に大切なものが隠れているはずです。


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