決めきれない夜に救われた“返品できる”という選択肢と、b.glenをそっと調べた理由

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    「返品できますか?」って言えない夜に、b.glenのページだけがやさしかった

    美肌女性

    夕方、ポストの奥でくしゃっとなっていた不在票を見つけて、私は一瞬だけ胸がザワつきました。
    「受け取る」って、ただ荷物を取りに行くだけの行動なのに、最近の私はそれすら小さな決断に感じてしまうことがあって、今日も例外じゃなくて、コートのボタンを留めながら“めんどくさい人間”の顔が自分に向くのが嫌で、コンビニの明るさがちょっとまぶしいな、と思いました。

    受け取った箱は、軽いのに、音だけはきちんとしていて、生活がちゃんとしているふりをするにはちょうどいい重さでした。帰宅して、キッチンの隅に置いたまま、私はしばらく開けませんでした。
    ……別に、怖いわけじゃない。たぶん。
    ただ、「開けたら“何かを判断しないといけない”」が始まる気がして、そこに体力を使うのが惜しくなってしまった、みたいな。

    今日の小さな出来事は、たぶんここからです。
    私はその箱を横目に、スマホで b.glen(ビーグレン) の“返品・返金保証”のページを、なぜか先に開いていました。買ったばかりでもないのに。今すぐ返品したいわけでもないのに。
    それが自分でもよくわからなくて、でも手だけは勝手にスクロールして、「ご注文日から365日間の返品・返金を保証」 という文を見た瞬間、ふっと息が抜けました。

    たぶん私は、肌の話がしたかったんじゃなくて、「やめてもいい」って書いてある文章を、誰かに見つけてほしかったんだと思います。

    ひとつめの揺れ:「返品したい」じゃなくて「迷ってる」が言えない

    私、買い物で失敗するのが昔から苦手です。
    お金の問題というより、失敗した自分を、私がいちばん許せない。
    「ちゃんと選べなかった」「また流された」「結局、決められない」——そういう小さなダメ出しが、夜になるほど大声になる。

    だから返品って、本来は“救済”のはずなのに、私の中ではちょっと違う。
    返品は「私は間違えました」って宣言みたいで、レジで謝るより、誰かに頭を下げるより、たぶん苦手です。しかもネットだと顔が見えないのに、なぜか余計に怖い。
    “嫌な客”だと思われたくなくて、「肌に合いませんでした」って言うより先に、「私が神経質なのかな」って自分に言ってしまう。

    b.glenの返品ページには、「肌に合わない」「効果に満足できない」場合でも返品・返金を承ると、ちゃんと書いてあって、しかも 事前にカスタマーサポートへ連絡して返品受付番号をもらう流れまで明記されていました。bglen.net
    あの“手順”が、やけにやさしく見えました。
    だって手順って、感情を置き去りにしてくれるから。私はいま、感情に振り回されるのがしんどかった。

    「返品できますか?」って聞くのが怖いの、わかる…。

    この一文を、今日の私は誰かに言われたかったし、言われないなら自分で書くしかなかった。

    ふたつめの揺れ:科学の言葉に、生活の頼りなさを預けたくなる

    b.glenって、もともと“悩みの解決”を軸にしたブランドで、背景に Dr. Brian Keller(ブライアン・ケラー) という、ドラッグデリバリーシステム(DDS)の研究をしてきた人物がいる、という説明が出てきます。WWDJAPAN+1
    そして、QuSome(キューソーム) という浸透技術を美容分野に応用した、という話も。bglen.net+1

    ここで誤解されたくないのは、私は今日、“浸透がどう”とか“何がどう効く”とかを語りたいんじゃない。
    (そういうのは、たぶん私より詳しい人が、もっと上手に書くし、私は今日はそこに行きたくない。)

    ただ、科学っぽい言葉って、生活がぐらぐらしてるときに、妙に魅力があるんですよね。
    「理由がある」「根拠がある」「手順がある」
    そういう“整った文章”を読むと、自分の中の散らかったものまで、ついでに整う気がしてしまう。

    今日、私は仕事のチャットで、ほんの一文返すだけのはずの返信に、なぜか15分もかかりました。
    言葉が出ないというより、言葉を選ぶ元気がない。
    誰かに嫌われないように、誤解されないように、でも弱く見られないように、そういう“微調整”ばかりが疲れて、結局何も言えなくなる。
    それなのに、b.glenのページの文章は、私を試すような言い方をしない。
    「こういう場合でも大丈夫」って、先に逃げ道を置いてくれる。bglen.net

    それが、今日は救いでした。
    肌というより、私の“言えなさ”に対して。

    みっつめの揺れ:「相談していい」が、できない人間の小さな行動

    箱は結局、夜になってから開けました。
    中身を見た瞬間に、私は少しだけホッとして、少しだけ落ち込みました。
    ホッとしたのは、「ちゃんと届いた」から。落ち込んだのは、「ちゃんと届いたのに、私は迷っている」から。

    それで、今日のいちばん小さな変化は何かというと、私は返品のために何かをしたわけじゃなくて、ただ、“連絡しないと返品できない”という一文を見て、逆に安心してしまった、ということでした。bglen.net
    自分でも矛盾してると思う。
    でも、連絡が必要ってことは、つまり——“人がいる”ってことだから。
    手続きの向こうに、対応してくれる誰かがいる。
    私が「すみません」って言う前に、システムとして「大丈夫」って言ってくれる場所がある。

    たぶん私は、買い物の話をしながら、ずっと別のことを考えていました。
    「助けて」って言うのは大げさだけど、
    「ちょっと困ってます」って言うのも、私にはけっこう難しい。
    だから私は、返品ページを読むことで、“困ってる自分”を遠回しに認めたんだと思います。
    誰にも言わずに。

    b.glenは、2003年にカリフォルニアのビバリーヒルズから始まった、という紹介もありました。
    遠い場所の話なのに、今日の私には近かった。
    だって私は今、自分の部屋の中で、世界と距離を取りながら生きているから。

    最後に、箱を片づけながら、ふと思いました。
    “返品できる”って、商品への自信の話だけじゃなくて、私みたいな「決めるのが怖い人」にとっては、決めきれない自分を咎めなくていい仕組みなのかもしれないって。
    もちろん、そんなに都合よくは変われないし、明日になったらまた何も言えなくなるかもしれないけど。

    ねえ、あなたは最近、何かを「やめてもいい」って、ちゃんと自分に言えてますか。
    それとも私みたいに、やめる準備だけを静かに整えて、結局まだ、箱を開けないままですか。

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