「仕事を辞めた父」を見て、私が感じた心の揺れ

人生100年時代。70歳で長年勤めた仕事を辞めた父の変化は、思いのほか大きく、そして私自身の心にもたくさんの「問い」を投げかけてきました。
働くことは、単にお金を稼ぐだけじゃなく、誰かの役に立っている実感や、日々のリズム、社会とのつながりなど、さまざまな意味があるのだと、父を通じて気付かされました。
でも、ふと実家に帰省したとき、目にしたのはすっかり痩せて、少し寂しげな父の姿。
あんなに元気で頼もしかった父が、こんなに変わってしまうなんて…。
そんな戸惑いの気持ちと共に、改めて「親の人生」「家族の距離感」そして「自分自身のこれから」について、深く考えるきっかけになりました。
今日は、そんな私のリアルな体験とともに、「家族の変化」と向き合うヒントを綴ってみたいと思います。
もしあなたにも、似たような経験や不安があるなら、少しでも心が軽くなるヒントになれたら嬉しいです。
父が仕事を辞めた日のこと
- 父は70歳まで現役で働き続けていた
- 退職の日、家族みんなでささやかな食事会を開いた
- 仕事が生活の一部だった父の喪失感を目の当たりにした
「仕事は人生そのもの」と言えるほど、父は仕事熱心な人でした。
定年延長を選び、70歳まで現役で働き続けてくれた父。その退職の日は、母が少し豪華な夕食を用意し、家族みんなで「お疲れさま」と言葉をかけ合いました。
でも、ふとした瞬間に見せた父の表情には、どこかぽっかりと穴が開いたような寂しさを感じたのです。
仕事を辞めるというのは、ただ日々の仕事がなくなるだけではなく、社会とのつながりや役割、自分の存在価値までもが一度リセットされるような、そんな感覚があるのかもしれません。
「私はまだまだ元気だし、家のことも趣味もあるから大丈夫」と父は言っていましたが、その言葉の奥には不安や戸惑いも混ざっているように見えました。
すっかり痩せた父に驚いた私
- 仕事を辞めてから、父は体重が減った
- 見た目の変化に、家族みんなが戸惑いを感じている
- 精神的な変化も影響していると気づいた
数ヶ月ぶりに実家に帰った私が、まず驚いたのは父の姿です。
「少し痩せたね」とは思っていたものの、実際に目の当たりにすると、その変化は想像以上でした。
以前はがっしりとして頼もしかった父が、少し小さくなったような印象さえ受けて、正直なところ心配になってしまいました。
「運動もしてるし、健康診断も問題ないよ」と父は言うのですが、やはり心のどこかで、“元気がなくなったのでは”と不安を感じます。
仕事を辞めて生活リズムが変わったことで、食事量や活動量が減り、それが体重の変化に現れているのかもしれません。
同時に、「社会から求められる」という張り合いが薄れることで、精神的にも変化が出ているように見えました。
退職後の父の1日と生活リズムの変化
- 朝早く起きる習慣は変わらないが、日中の過ごし方が変わった
- 新しい趣味や役割を模索している様子が見られる
- 一方で、やることがなくて時間を持て余す日も増えた
父は今でも、以前と同じように朝は早起きです。
でも、仕事に行くわけではないので、身支度をしてもどこか行き場のないような、落ち着かない様子が見え隠れします。
最近は、庭の手入れや家庭菜園、読書など新しい趣味を始めようとしているみたいですが、それでも日によっては「今日は何をしようか」と手持ち無沙汰になる日もあるようです。
こうしてみると、「仕事がある」というだけで、毎日に自然とリズムが生まれていたんだなと、あらためて実感しました。
親が退職した後の時間の過ごし方については、家族みんなで考えていく必要があるのかもしれません。
「親の老い」を実感する瞬間
- 体力の衰えや、健康状態の変化が気になる
- ふとした会話で「老い」を感じる場面が増えた
- 「親も人間なんだ」と受け止め直すことが必要になった
最近では、父の話し方や歩き方にも「年齢を重ねたな」と感じる瞬間が増えました。
今までは当たり前のように感じていた親の元気な姿も、少しずつ変わっていくのを目の当たりにして、なんだか胸がキュッと締め付けられるような気持ちになります。
「最近、疲れやすくなった」とか、「前よりも物忘れが増えた気がする」といった言葉が会話の中にちらほら出てくるようになり、今まで遠い存在だった「老い」が急に身近に感じられるようになりました。
でも、親も一人の人間なんだな、ずっと頼れる存在ではないのかもしれない、と受け止め直すことが、家族みんなにとって大切なことだと思うようになりました。
家族の距離感──大人になって変わったこと
- 親子の「適度な距離感」が必要になった
- なんでもサポートしすぎない“見守る姿勢”の大切さ
- 時には遠慮も大事だと感じるようになった
社会人になり実家を離れたことで、家族との関係性も大きく変わりました。
昔のように“なんでも親任せ”にはできませんし、逆に私が親をサポートしすぎるのも違う気がして、距離感の取り方には今も悩むことがあります。
「困った時は相談してほしいけど、全部を背負うことはできない」
そんな思いから、最近は“見守る”というスタンスを意識するようにしています。
もちろん、実家に帰った時には一緒に買い物に行ったり、家の手伝いをしたりするのですが、それでも親の生活には親自身のペースがあると実感。
親子だからこそ、少しの遠慮や思いやりが大事なのかもしれません。
父の変化から学んだ「生きがい」の大切さ
- 仕事以外にも「生きがい」を持つことの重要性
- 父の趣味や好きなことを応援するようにした
- 家族で一緒にできることを増やす工夫
父が退職してから特に感じるのは、「生きがい」がどれほど大切かということです。
仕事を辞めた後も、趣味や好きなことがあるだけで、毎日の楽しさや充実感がまったく違ってきます。
最近は父も、家族と一緒に料理をしたり、近所を散歩したり、昔好きだったカメラをまた始めたりと、少しずつ新しい楽しみを見つけています。
私も一緒に参加することで、親子の時間がまた新しい形で増えている気がします。
「生きがい」は人それぞれですが、大切なのは“自分らしく生きること”を応援することなのだと、父の変化を見て改めて思いました。
【表】退職前後の父の生活変化まとめ
| 項目 | 退職前(仕事あり) | 退職後(仕事なし) |
|---|---|---|
| 起床時間 | 毎日6時 | 毎日6時〜7時 |
| 食事 | 規則正しく3食 | 朝・昼は軽め、夜はしっかり |
| 運動 | 通勤や仕事で適度に | 近所の散歩や家事が中心 |
| 趣味 | 時間が取れず少ない | 家庭菜園やカメラなど挑戦 |
| 交流 | 会社の同僚や取引先 | 近所の友人や家族 |
こうして表にしてみると、退職前後で父の生活には大きな変化があったことがよくわかります。
一番変わったのは、「社会との接点」と「時間の使い方」だと感じています。
親の変化に気付いたとき、私がしたこと
- 会話の時間を意識的に増やした
- 小さな「ありがとう」を積極的に伝えるようになった
- 無理なくできる範囲でサポートを意識した
父の変化に戸惑いながらも、「何か私にできることはないかな」と考えるようになりました。
まず始めたのは、できるだけ父と会話をすること。
昔よりも一緒に過ごす時間が減った分、LINEや電話で「元気?」と声をかけるだけでも、父の表情が柔らかくなる気がします。
また、小さなことでも「ありがとう」と感謝を伝えるようになりました。
「手伝ってくれて助かったよ」と父から言われると、やっぱり嬉しいですし、親子のコミュニケーションがスムーズになる気がします。
サポートも、「全部やろう」と気負わず、無理のない範囲で、でも確実にできることを大切にするようにしています。
親の「これから」に寄り添うということ

- 親自身の気持ちや希望を尊重する
- 変化を恐れず、前向きな声かけを意識する
- 家族みんなで未来を考えていく
退職や老いは、決してネガティブなことだけではありません。
「新しい人生の始まり」と捉えて、家族みんなで前向きに受け止めていきたいなと思っています。
「何かやってみたいことある?」とか、「一緒にこれ行ってみようか」など、親自身の希望や気持ちを尊重して、できるだけ寄り添う姿勢を持つことを心がけています。
時には父が元気がなくなってしまうこともあるかもしれませんが、そういう時こそ「大丈夫だよ」「一緒にがんばろう」といった前向きな声かけが大切だと感じます。
私自身も将来を考え直すきっかけに
- 親の姿を見て、自分の生き方や老後についても考えるようになった
- 「仕事」以外の幸せを意識するようになった
- 自分自身も変化を恐れずに生きたいと思うように
父の変化を見ていると、「私だったらどうするだろう」と自分の将来についても考えずにはいられません。
これまで「仕事=生きがい」だった父が、仕事を辞めて新しい生活に戸惑う姿は、将来の私たち世代にとっても他人事ではないなと痛感します。
だからこそ、今から「仕事以外に何ができるか」「自分らしい幸せって何だろう」と少しずつ考えておきたいなと思います。
年齢や環境が変わっても、前向きに、自分らしく過ごしていける自信を持てるようになりたいです。
【表】親が仕事を辞めたとき家族ができることリスト
| 対応例 | 内容 |
|---|---|
| コミュニケーション | 近況や体調を気遣う声かけ、定期的な連絡 |
| 新しい趣味の応援 | 親の「やってみたい」を応援し一緒に体験 |
| 一緒に外出する | 買い物や散歩、イベントなどに誘う |
| サポートのバランス | やりすぎず、でも必要な時はしっかり助ける |
この表を参考に、無理なく家族みんなが「寄り添う」ことができれば、親も子もお互いに安心できるのではないかと感じています。
まとめ──家族の変化と向き合う、これからの私たちへ
親の変化は、戸惑いと同時に、たくさんの学びと気づきを与えてくれます。
退職という大きな節目を迎えた父の姿を通じて、「人は誰でも変化するもの」だと実感しました。
そして、家族みんなでその変化を受け入れ、寄り添っていくことの大切さを心から感じています。
あなたも、家族や親の変化に戸惑ったことはありませんか?
そんな時こそ、焦らずに「今できること」を一緒に考えていくことで、家族の絆はより深まっていくはずです。
今日からできる小さなコミュニケーションや、思いやりの声かけから、一歩ずつ始めてみませんか?
きっと、その積み重ねが「家族の幸せ」に繋がっていくと思います。
あなたは、家族の変化にどんな風に向き合いたいですか?
ぜひ、あなた自身のエピソードや気づきを、コメント欄でシェアしていただけたら嬉しいです。




