菊芋は便秘に効果あり

菊芋について

毎朝気持ち良くすっきりしたい!

憂鬱で頑固なつまりは、放っておくと心身に様々な影響をもたらすこともあるというから侮れません。

そんな悩みにズバッと答えをくれる食品・・それが「菊芋」なのです。

食物繊維の摂取不足が、腸内環境の悪化を招きます。

「出ないと1日中気持ち悪い」

腸のよしあしは、その日の体調を左右します。今日のお腹の調子はいかがですか?

便秘体質の人は、普段から腸に良い食品を意識し摂取に努めていると思います。

また便秘体質の人に共通していることは、食事量の少なさです。比較的若い人ならダイエット、高齢の方は食が細くなりがちで、そもそも食事の量が足りていないのです。それでは、出るものも出ないというわけです。

菊芋を食べると、まず最初の効果に快適な便通があります。

腸にいいとして勧められているのは、「発酵食品」と「食物繊維」のふたつです。それは間違いありませんが、質を問われます。

以前の日本人は、素晴らしい腸内環境を持っていました。伝統的な和食には、米、キノコ、海藻、野菜など食物繊維を多く含んでいます。さらにこのような食材と味噌や納豆などの発酵食品を合わせて食べるので腸内環境が悪くなるはずがありません。

多様な善玉菌が棲みつき、腸内環境が良好に保たれていました。

文献によれば、江戸時代の人は、1日に5回もの便通があったそうです。

食物繊維の摂取は、それくらい効果のあるものなのです。

しかし、その後の日本人の食物繊維の摂取量は、1950年には1日当たりの平均食物繊維摂取量は20g、2018年には15gまで落ち込んでいます。

食物繊維が不足すると、便通が悪くだけでなく、他にも様々な悪影響があります。その主たる悪影響が免疫力の低下です。

腸には多くの免疫細胞が集まっており、腸は人体最大の免疫器官なのです。

免疫力の低下により心配されるのが、がんの発生です。

がんは、免疫力の低下により引き起こされます。

 

「肉類ばかり食べているとがんになりやすい」などと聞いたことはありませんか?

 

これは、まさに食物繊維の不足による免疫不足によるところなのです。

またアレルギーなど免疫にかかわる病気がなかなか減らないのも、腸内環境が変化してきたことと無関係ではないようです。

腸内環境の改善のために積極的に菊芋を食べてほしい

根菜類を多く食べることで、腸内に食物繊維を多く送り届けることができますが、中でも菊芋は食物繊維が多く野菜には珍しく水溶性の割合が多いのです。

便に水を含ませて排便を促進し便秘を解消してくれます。

この水溶性食物繊維は、イヌリンという多糖類です。

便秘に効果があるというエビデンスが認められているのは、この水溶性食物繊維なんです。

血中のコレステロールを減らし動脈硬化を撃退してくれ、血糖値の上昇を抑えてくれます。

利尿作用もあるので、むくみも取ってくれます。

不溶性食物繊維は、リグニンといい、便のかさを増すことで排便を促します。がん予防にも効果があります。(不溶性食物繊維は、あまり取り過ぎると便が詰まることがあります)

腸がきちんと機能することで、免疫力があがり、がん予防はもちろん、花粉症やアトピー性皮膚炎、ぜんそくなどのアレルギー性疾患の改善にも大いに役立ちます。

関節リウマチや潰瘍性大腸炎などの自己免疫疾患や、うつや慢性疲労症候群などといった脳の炎症性疾患にも効果を発揮します。血管の炎症も抑えるので、血流が良くなり、脳梗塞や心筋梗塞、認知症の予防にも有用です。痔の改善にも役立ちます。

冷えも改善して、血流が良くなれば血圧降下の助けにもなります。

菊芋を食べることで、ミネラルの吸収を高め、カルシウムやマグネシウムの吸収も良くなり精神的にも安定してきます。

マグネシウムは、腸の内容物を柔らかくして便通を促進する作用があります

 

腸は脳と繋がっているといわれ、腸の状態が良くなると、睡眠の質が上がり鬱も改善されます。

菊芋には、強い抗酸化作用のあるポリフェノールも含まれており、老化防止にも役立ちます。

こうした菊芋ならではの健康効果を最大限に生かすためには、コツがあります。

調理の際に、皮を洗いすぎたり、むいたりしないこと。アク抜きのため水にさらさないことです。

アク抜きのために、水にさらしてしまうとせっかくの水溶性食物繊維やポリフェノールが減ってしまいます。

菊芋を購入する時も、洗ったきれいなものよりも、できるだけ土がついたものを選ぶ方が良いと思います。

土には様々な土壌菌が生息しています。土壌菌を体内に取り入れ、それが腸内細菌の多様性を生み出すのです。

菊芋を是非健康づくりに生かしてください。



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