菊芋は放射能にも強い食べ物なんです

菊芋について

この国で健康に生きていくためには、自分で自分の身を守ることしかできなくなっております。

大和田幸嗣著「放射能に負けないレシピと健康法」(緑風出版 1000円+税)では、理学博士であり細胞がん化のメカニズムを研究してこられた著者が、放射能に負けない体を作るための食べ物やデトックスの方法をわかりやすく解説しております。

一例として、玄米は白米よりも食物繊維が豊富で、放射性物質の排出を助ける力があるとされています。

さらに、玄米に含まれるフィチン酸という成分には、金属封鎖作用を持つキレート剤としての効果があることが分かっており、ストロンチウムやセシウムを捕捉して排出してくれます。

しかし、玄米のぬか層には放射能が蓄積しやすいため、選ばれる産地には注意が必要です。

また、本書では、ぬか層を1割削った一分づき米を選ぶことをお勧めしております。一分づき米ならばフィチン酸は100%保持されますが、食物繊維やビタミンB1・Eなどは減少することがあるとのことです。

そして、チェルノブイリ原発事故汚染地域でも注目されている菊芋にも、放射能に対抗する効果があることがわかってきています。

菊芋は放射能を吸収しない安全な野菜であり、また、100グラム当たりのカリウム濃度が様々な作物の中でもトップクラスであるため、体内のカリウム濃度を高めることで放射性セシウムの取り込みを防ぐことができます。

さらに、菊芋に含まれるイヌリンという多糖類は、腸の免疫力を高め、放射能に対抗する効果があると考えられています。

生で千切りにしたり、すりおろしてスープに加えたりすることができます。安全でおいしい菊芋を利用して、健康で放射能に負けない体を作っていきましょう。

生でも美味しい「菊芋」

江戸時代末期に輸入されたとされる「菊芋」は、古いながら現代によみがえった健康食材です。

秋になると小さい黄色い花を咲かせ、花が散ると地中の根っこが大きく膨らみ、食用になります。

その根っこには、果糖が30個ほどつながった多糖質「イヌリン」が豊富に含まれているため、注目されています。

イヌリンはチコリやタンポポの根などにも含まれていますが、生の菊芋には最大12%含まれます。

イヌリンは消化が難しく、血糖値の上昇を抑える効果もあります。

また、菊芋の主成分である水溶性食物繊維のイヌリンは、余分な糖質やコレステロール、塩分などを包み込み吸収をブロックする働きがあります。

それに加え、菊芋に含まれるフラクトオリゴ糖はビフィズス菌を栄養源にして増やし、腸内環境を整えます。菊芋は生でも食べられる食材です。

保存する場合は、土に埋めておくのが最適です。

剥く場合は、表面をつるっと仕上げるにはナイフで削るか、もしくは金たわしですすいでこすると綺麗に剥くことができます。

和え物やサラダに刻んで使う方法もあります。

購入する際には、はりがあるものを選び、水に浸してアクを抜くことが大切です。独特の味わいを持つ菊芋ですが、健康に良い成分がたっぷり含まれているので、積極的に取り入れてみる価値があります。

香りの強い野菜は、その香りが苦手な人には敬遠されがちですが、ポタージュスープにすると、旬の美味しい一皿に変身します。

特に、菊芋は多彩な調理方法がありますが、その中でも一番美味しいのがローストだという口コミがあります。例えば、鶏もも肉とマリネ液に漬け込んで、ゆっくりとオーブンで焼けば、口の中に広がる絶品の味わいに目からウロコです。

また、低炭水化物のヘルシー食品である菊芋から作る「きんぴら」は、お酒のつまみに最適です。そして、血糖値の上昇をおさえられるため、男性にもオススメのダイエットにも良いおつまみとなっています。

 

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