菊芋って何？アメリカいもとも呼ばれるキク科の野菜の魅力とおすすめレシピ

菊芋は健康や美容に良いと話題の野菜ですが、その特徴や効果、食べ方などをもっと知りたいという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、菊芋に関する5つのことを詳しく説明します。

ぜひ参考にしてくださいね。

菊芋はキク科ヒマワリ属の多年草で、北米原産です。

別名「アメリカいも」「ぶたいも」とも呼ばれます。日本には江戸時代末期に渡来しましたが、当初は飼料用として栽培されていました。

近年では、その栄養価や効能が注目され、健康食材として人気が高まっています。菊芋は地中にできる肥大した根の部分を食用にします。

見た目は生姜に似ていますが、中は白色で、ごぼうやレンコンに似た風味と食感があります。生でも加熱しても食べられます。旬は11月から翌年2月頃です。

菊芋の主成分は食物繊維と難消化性の多糖類イヌリンで、生の菊芋には13-20％のイヌリンが含まれます。

イヌリンは水溶性食物繊維の一種で、人間の消化酵素では分解できないため、糖質として吸収されません。

その代わり、腸内で善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える効果があります。

また、イヌリンは血糖値やコレステロール値の上昇を抑える効果も期待されています。

菊芋は低カロリー低糖質で、100gあたり27kcal、炭水化物15.1gです。そのうちイヌリンは約10gです。その他にも、ビタミンB群やカリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。

菊芋には、イヌリンやミネラルなどの栄養素によって、さまざまな効果や効能が期待されています。主なものは以下の通りです。

血糖値の上昇を抑える イヌリンは糖質として吸収されないため、血糖値の急激な上昇を防ぐ効果があります。また、イヌリンはインスリンの分泌を促進し、血糖値のコントロールにも役立ちます。糖尿病の予防や改善に効果的です。

腸内環境を整える イヌリンは腸内で善玉菌のエサとなり、腸内フローラを改善する効果があります。

善玉菌が増えると、腸の動きが活発になり、便秘や下痢の改善にも効果があります。また、善玉菌は免疫力を高めたり、有害物質の排出を促したりする働きもします。腸の健康は全身の健康にも影響するので、菊芋は健康維持に欠かせない食材です。

コレステロール値を下げる イヌリンはコレステロールの吸収を抑える効果があります。また、善玉菌が増えると、悪玉コレステロールを減らす働きもします。コレステロール値が高いと、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病のリスクが高まります。菊芋はコレステロール値を下げる効果が期待できるので、動脈硬化の予防にも効果的です。

菊芋は低カロリー低糖質で、食物繊維やイヌリンが豊富に含まれています。これらの特徴は、ダイエットや健康維持にとって非常に有利です。

菊芋は以下のようにダイエットや健康維持に効果的です。

食べ応えがある 菊芋は芋の中でも特に水分が多く、ほくほくとした食感があります。そのため、少量でも満足感が得られます。

また、食物繊維やイヌリンは胃や腸で膨らんで、空腹感を抑える効果があります。食べ過ぎや間食を防ぐことができます。

代謝を高める 菊芋に含まれるビタミンB群は、タンパク質や糖質の代謝を促進する効果があります。代謝が高まると、エネルギーの消費が増えて、脂肪の燃焼も促されます。また、カリウムは余分な水分や塩分を排出する効果があります。

むくみの解消にも効果的です。

体内環境を整える 菊芋に含まれるイヌリンやミネラルは、腸内環境や血液の状態を整える効果があります。

腸内環境が良くなると、消化吸収がスムーズになり、栄養のバランスが良くなります。血液の状態が良くなると、血流が改善され、老廃物の排出や新陳代謝が促されます。

体内環境が整うと、肌や髪の毛の状態も良くなります。

菊芋は生でも加熱しても食べられるので、さまざまな方法で食べることができます。例えば、以下のようなレシピがあります。